内申点の考え方
目次
内申点とは
都道府県によって様々。早めに知っておきましょう。
内申点とは、公立トップ高校合格を目指すなら
知らないでは済まされない大事な要素です。
公立高校の場合の合否は
試験当日の得点と、この内申点の比重で決まっていくので
日々の定期テストを軽く考えていると
後からでは取り返せない痛手を被ることがありますので
保護者としては、お子さんが中学校に入学する前に
事前準備として、ぜひ予備知識を持っておく必要があります。
内申点とは?
学期の終了ごとに学校側から通知表というのを手渡されますね。
この成績をもとに、入試の際に中学校から高校へ提出されるのが
内申です。学校の成績は主要5教科に加えて実技4教科の通知表の
数値が反映されるので意外と厄介です。
また、現在の父親母親世代の頃の通知表の評価と
今の中学生の通知表評価の仕方は大分違いますので
自分の高校入試体験の常識を当てはめると実態と違うので
注意が必要です。
父母世代の通知表評価の仕方
父母世代の通知表の評価は相対評価と言って
五段階評価のクラスでの人数の割合が決まっていました。
クラスの7%が通知表1
クラスの24%が通知表2
クラスの38%が通知表3
クラスの24%が通知表4
クラスの7%が通知表5
となってしました。
通知表で3だったら普通の評価という認識であったと思います。
現在の通知表評価
現在は父母世代の時の相対評価とは異なり
絶対評価という評価制度が取り入れられています。
これは2002年から採用された評価方法で
中間期末テストの点数に加えて観点評価の
「関心・意欲・態度」という本人の頑張り度も
見ることが加わり通知表の4と5の割合が
大幅に増えました。
通知表の3なら普通という認識は危険で
通知表3以下をとったらやばいという認識が
必要です。
父母の時代よりも通知表の評価は高く出ることが
普通になったのです。
全国の内申点状況
北海道の場合
中1から中3までの全ての学年の成績が内申点に反映されます。
中3生になって受験学年になったから頑張ったとしても中1、中2の時の
成績が足を引っ張ってランクが上がりきらないなんていうことになったら悲劇です。
群馬県の場合
中1の2学期から中3の2学期までの通知表の評価が内申点に反映されます。
県の教育委員会が発表している試験当日の得点と内申点の合否での配分は
トップ校では当日の入試の得点:内申点は9:1となっています。
これは、後期選抜試験での話ですので前期はかなり内申点が重要視されていますが
後期ではほとんど内申点を見ないということがわかります。
したがって中3の1年間だけ頑張って高得点を取れるようになっておけば
十分逆転合格も可能だということですね。
静岡県の場合
静岡県の公立高校入試においてはトップ高校に合格するには
内申点が非常に高い比重を占めています。9教科5段階評価の
合計45点満点で40点以上持っていないとまずトップ高校の
受験すらできないのが静岡県です。
中学1年生の時からの頑張りが非常に公平に評価される仕組みです。
例えば静岡東部地区のトップ高校である
沼津東(理数)・韮山(理数)富士(理数)の各高校は
内申点の合計が40以上ないとまず合格できません。
この辺の、内申点と出願できるかできないかの関係は
中学校の先生が15の春を泣かせないと考えていればいるほど
受験すらさせてもらえないということがおきます。
まとめ
ことほど左様に各都道府県によって
内申点に対する評価方法が違っていますので
保護者としては注意が必要です。大阪府などはもはや複雑怪奇すぎて
理解することすら大変という状態になっていますから
しっかりと対策することが大事です。
いずれにせよ、普段から家庭学習をしっかり行い
定期テストでは提出物をしっかり提出し
授業中は積極的に発言をするなど
当たり前のことをやっておけば
普通は通知表に4がつくはずです。
普段の授業をしっかりと受けて定期テストでは
なるべく高得点を取れるようにしっかり勉強しましょう。
勉強の仕方がわからないという場合は
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